ワークショップ教材の研究

78月 - による mijomijo - 0 - WORKSHOP

 

20年以上のワークショップ活動において、テーマとそれに伴う教材については、毎回苦慮してきた。ワークショップ教材の決定については様々な環境の中で考えていかなければならない。大きくは次の設定環境が考えられると思う。

●ワークショップ対象年齢
●ワークショップ経費(教材代)
●ワークショップ主催者からの開催趣旨等の要請
●ワークショップを開催する地域、場所

ワークショップ教材は、ワークショップ受講者にとっても一番興味のある内容であり、ワークショップ受講後の満足度を左右することにもなる。物理的な教材云々よりも受講内容の充実度が不可欠とはいっても、受講後の目に見える形でのワークショップ成果を持ち帰れない限り、受講者が完全に納得しない面があることに気付く。それは相当額の教材が準備されているとか、参加費を払ってのワークショップの場合だと、その参加費に見合っている、あるいは参加費以上のお得感を持てるかどうかなどではない。

受講者はワークショップスタート時に配布された教材が、例えば2時間という制作・作業時間の中でどう変化していくかに一番の関心を持つことになる。教材が制作・作業の過程で思いがけなく変化したり、転用されたり、別の目的になったりすることを受講者に紹介、指導し、実際に制作してもらうと、受講者は予想以上の関心、感動を持ってくれる。これはデザインワークにも似ており、デザイン教育の中でも頻繁に行われることである。

デザイン教育やデザイン的要素、作業はワークショップのコンテンツに向いているといえるかもしれない。

 

●ワークショップの展開(一次展開と二次展開)

ワークショップの作業段階を考えた場合、大きく2つに分けることが出来る。今までの多くのワークショップが教材を与え、制作方法を指導し、作品を完成させて、若干の講評や作品紹介の時間を持って終了とするいわゆる一次展開が多かった。一次展開のワークショップは、受講者がある程度の満足度をもち、各自制作した作品を持ち帰ることで終了することが多い。そこには、受講者の予想や期待度を裏切らない内容は含んでいるが、予想外の展開や、好奇心を広げる意外性に乏しい事になる。つまり、受講者はそのワークショップを一度体験すれば充分であるし、リピーターになる可能性は殆どなくなってしまう。純粋な表現作業の多くは絵画にしても彫刻、陶芸等にしてもその制作そのもので講座が終了してしまうことが多かった。

しかし最近では、一次展開の制作後に二次展開として制作したもので何かをすることが増えている。例えば、陶芸のワークショップで制作した器類を持ち寄り、各自で予め準備しておいた食べ物をレイアウトして食事会をしたり、それぞれが制作した絵画作品をデジタルカメラで撮影後、パソコンで加工しグリーティングカード化して交換会をおこなったりというように、受講者同士の共同作業ともいえる内容が盛り込まれることになる。これにより受講者同士の連帯感やコミュニケーション能力が生まれることになる。これは正にデザインワークと言っていいだろう。

2000年あたりからの私のワークショップの多くも、この一次展開+二次展開、場合によっては三次展開を盛り込み、ワークショップ全体に厚み、ボリューム感を出すようになってきている。