純粋行為からデザイン行為へ―アート&デザイン教室の監修と指導④

98月 - による mijomijo - 0 - WORKSHOP

 

純粋行為の代表的なものは「おしっこをすること」である。したいからするーこれは子どもの得意な所作だ。子どもは描きたいから描くし、作りたいから作る。多くのワークショップはこれを大切にし、それをできるだけ成果物に落とし込んで終了する。

「アート&デザイン教室」でも導入はまったく変わらない。しかし、純粋行為で制作されたものにも子どもなりの思いや主張があり、講師がそれを掬い上げていく作業が大切になる。そしてそれに簡単なデザイン行為を施すことによって、子どもたちの無目的制作物はデザイン的、用的作品へと変わり、子どももそれに気付いていく。

これは桑沢デザイン研究所の基礎造形教育そのものといってもよい。むしろ、基礎造形教育こそ新しいワークショップの骨組みをつくるのに適した材料はないと感じている。

「アート&デザイン教室」で目指すところも、デザイン的創作を通じてデザイン技量を学ぶのではなく、社会に有用なデザイン的視点や発想、行動を培う場所になればと思っている。

 

協力・資料提供:ヤマハ株式会社