「木版裏彩色」表現研究②

228月 - による Author - 0 - ART WORKS 木版裏彩色

 

「SUENO」…和紙に木版・アクリル絵具による裏彩色 297mm x 210mm(2009)

木版裏彩色は以前から棟方志功や現代作家の名嘉睦稔(なかぼくねん)などの作品に興味を持っていたことや、20代から30代にかけて多くの展覧会でご一緒した人形作家の友永昭三(NHK番組プリンプリン物語の人形制作で有名)氏も平面作品として木版裏彩色をされていたことを知り、一度は挑戦してみたい表現だった。

学生と一緒に制作を始めてはや7年、この表現を継続するほどのめり込んでいった。現在までに30点ほどの作品が出来上がったが、いずれ発表の機会を持ちたいと思っている。

この裏彩色技法は大変古い歴史があり、現在は「うらさいしき」と呼ばれることが多いが「うらざいしき」が正式の読み方である。中国の絵画、日本画などで絵絹の裏から彩色することで色をぼかし、柔らかい画面効果になったり、表に彩色するより色味が複雑になり、より深みを増す。裏塗り、裏具とも言うようである。

伊藤若冲もその代表作「動植綵絵」30幅に表だけでなく、裏側からも彩色を施していることが近年解っている。