「木版裏彩色」表現研究①

228月 - による mijomijo - 0 - ART WORKS 木版裏彩色

 

「TONTA」…和紙に木版・カラーインクによる裏彩色 297mm x 210mm(2009)

木版画への手彩色には、表彩色と裏彩色があり、表彩色は着色材の色がかなり鮮やかにダイレクトに画面に現れる。

木版裏彩色は、名前の通り一版で刷った木版画の裏面から着色する技法で、表彩色と違って紙への色材の浸透具合により独特のディティールや表情を見せる。また、刷りインクのメリハリを邪魔せず、刷り画面を引き立てるやさしい色調も可能になる。著名な作家には、棟方志功や沖縄で制作している名嘉睦稔(なかぼくねん)などがおり、色彩の面白さや美しさを紹介している。

もともと面倒くさがり屋の私は、準備や工程の手間がかかる木版多色刷りは性に合わないため、木版単色刷り+手彩色の表現の豊かさに魅了され、制作を続けてきた。授業では、伝統的な手彩色にとらわれず、版紙や彩色材も思いがけないものを使用・実験するよう指導している。

今回は2007年から2009年に制作した作品で、「女性」・「天使」をテーマにした作品を紹介した。今後は大判の版制作も試みたいと考えている。